ここ数年、関心を持ち続けている「性教育」。本を読んだり、ネットの記事を読んだりして、ピースボートの船内で企画をやってきたのですが、自分だけでもう一歩アクションをしたいなあと思っていました。そんな時に見つけたのが一般社団法人ソウレッジが主催する「性教育アンバサダー講座」でした。今日はそのことについて書きたいと思います。
主催団体は、一般社団法人「ソウレッジ」
『こどもたちが性暴力で心挫けない社会をつくる』をvisionに掲げて活動するソウレッジ。
この団体が開発した「性教育トイレットペーパー」についてはまた今後じっくり紹介しますが、こんな感じの内容がトイレットペーパーに記載されているんです。
国連のユネスコでは、5歳からの性教育を推奨しているそうですが、日本ではまだまだ追いついてないのが現状。そこで誰もが安心して知ることが出来る性教育メディアとして、性教育トイレットペーパーを開発したのだとか。確かに、トイレって、一人で・そして日常的に使う場所だから、これはすごいアイディアだなと思いました。
他にも、性教育ボードゲームなどを開発中ということで、大人たちが子どもたちと学ぶときにとっかかりになる取り組みをしています。
#性教育トイレットペーパー、ぜひ検索してみてください。
性教育アンバサダー講座初日、まずは基礎知識から
まずは性教育の基礎知識。私もピースボートの船内企画用に自分で作ったきスライドに入れたけど、日本の学校ではセックス(妊娠の過程)を学校で教えないというところから(課外授業的にやってるが学校や先生はおられますが、文部科学省が定める学習指導要領には「人の受精に至る過程は取り扱わない」とあり、セックスについてふれることはありません)。避妊に関する正しい知識がないことによって意図せず妊娠したり、中絶をしたりする人の数を示したり、避妊の方法はピルやコンドームだけじゃないなども解説されていました。私が特に勉強になったのは、同意のない性行為を強要された後にどういう順番でどこに行けばいいのかという話。改めて聞かれると即答できなかったのです。警察?産婦人科?どっちが先?となってしまったので勉強になりました。(この問いの答えは、色々なケースがあって、どれが正解かというは明記できないのですが自分なら性暴力被害者ワンストップ支援センターに連絡します。全国にありますので、全国のワンストップセンターの一覧を載せておきます。
2回目は性教育ボードゲーム。パパママたちと一緒にやりたいゲームだった(まもなく販売されるみたい)
2回目の講義は、まだ開発途中の性教育ボードゲームをアンバサダー講座受講生でやるというもの。これがまた秀逸。普通のボードゲームのようにサイコロを降ってマスを進めるのですが、止まったマスに書いてあるのが、例えば「子どもに、赤ちゃんはどこからくるの?と聞かれました、どう答えますか?」というマスに私は止まったのですが、とっさに出てこず・・・!やっと絞り出したのが「お父さんとお母さんが赤ちゃんにきて欲しいなあと願って、お腹の中で大事に育ててやってくるんだよ」という答え。これを私以外の参加者にも一緒に考えて答えてもらって、いろんなケーススタディをやっていく感じで進みました。他には「初めてコンドームを触ったのはいつ?」とかもあれば、フィンランドの小学生コースに進むと「性教育センターで体の仕組みを学んだ!」というようなマスもあったりして、やりながら知識や、一緒にやってる人からも学ぶことができました。でも、そんな風にやるからボードゲームそのものは全然進まなかったです。笑
ソウレッジのサイトで予約できるので、興味が出た方はぜひ。
最終回。自分にできることは何かをみんなで考える
最終回である3回目は、私は仕事でリアルタイムに参加できなかったので後から追いかけたのですが、集まった参加者で、自分の次のアクションを考えるということをやっていました。まずは「性教育アンバサダーになったという!」という人もいれば、勉強会をするという人もいました。
教え方ガイドブックを配布してくださるので、私もピースボートのオンラインコミュニティでやってみようと準備中です。
性教育は自分らしく生きるための教育
性教育を学ぶと、自分を大事にすることを学ぶ。そしてそれは他人のことも大事にできるようになることを学ぶ教育だと思う。自分はどんなセクシュアリティなのか。
自分の体は、自分のもの。誰かに見せてと言われても「いや!」というべき「プライベートゾーン」があること。
そして、性被害にあってしまった時に、どうしたらいいのか。
すべて大切なことだと感じました。
「性教育アンバサダー」になったのをきっかけに、私もアクションしていきたいと思います!