ベストセラー『人生を変えるモーニングメソッド 朝時間が自分に革命をおこす』を読んで1ヶ月やってみた
コロナ禍で仕事や生活のストレスがキツくなり、体調が良くないなあと思っていた時に目に止まったこの本。読んでみたのを機に一念発起して、この本に書いてある6つのメソッドを朝のルーティーンにして生活して1ヶ月。その経過報告をしたいと思います。
おすすめされている朝の習慣とは?
2017年に発売されたこの本は、世界的にもベストセラー。現在でもビジネス書の中でも上位にある本です。その中で提唱されているモーニングメソッド(朝の習慣)は、サイレンス(沈黙)、アファメーション、イメージング、エクササイズ(運動)、読書、ライティング(日記)の6つの習慣を朝に60分かけて行うというもの。時間がない人はそれぞれを1分ずつ、合計6分でもいいから習慣にせよ、というものです。
人生を変えるモーニングメソッド
具体的にどんなことをやるの?6つのモーニングメソッド
それぞれどんなことをするのかみていきましょう。
紹介していく一つ一つのメソッド(方法)は正直なところ、真新しい情報や発見があるわけではありません。
しかし、著者が色々な習慣を試した中で厳選されているからなのか、効果は絶大だなと感じました。実践する順番などは自由なのでそのことも頭に入れて読んでみてください。
①サイレンス・沈黙
瞑想や祈り、深呼吸の時間。1日の始まりに意志を持って「沈黙する」ことで、精神状態が穏やかになり有意義な時間を過ごすことができます。
私はおすすめされていた「瞑想」をしています。朝ベットから起き上がり、ヨガマットの上に座って、沈黙の時間を作るようになりました。姿勢を整えて、深く息をする、たったそれだけのことを意図的にやるだけで、心が穏やかになりました。
②アファメーション
アファメーションとは、前向きな言葉を口に出し、それを自分の耳で聞いて潜在意識に働きかけることをいうそうです。
私は最初「あふぁめーしょん?」という感じで、ピンときませんした。自分の本当の理想、どんな自分になりたいか、などを紙に書き出し、それを読むなどがおすすめされています。
私はこの取り組みが一番難しく感じました。
やってみて思うのは「本当の理想」を書き出すことも難しいということ。
いかに自分に向き合っていなかったかを思い知りました・・・。
なので、最初はYouTubeにアップされているアファメーションを聞く、ということから始めています。始めて1ヶ月経ちましたがいまだに「声に出す」を実行できていません。一緒に暮らしている人がいると、ちょっと恥ずかしい・・・
それでも、前向きな言葉を聞いて心で復唱するだけでも効果を実感します。
③イメージング
理想の1日を過ごしている自分をイメージするというものです。
スポーツ選手が試合前のイメージトレーニングのようなものでしょうか。
自分の頭の中で想像できないことは絶対にできないと言われていますが、その想像を、とにかく前向きにうまくいっている様子として思い浮かべることが大事だそうです。
本の中では、アファメーションの後にやるのがおすすめされています。私にとってはアファメーションと同じくらい難しい・・・最初はすぐにネガティブなことを考えたり、別のことをイメージし始めたりしていましたが、このことをきっかけに「やりたいことリスト」を作ってみたり、1日の計画を書き出してそれがどういう状態だったら自分がうまくいったなと思えるのか、について考えるようになりました。
自分がどれだけ「なんとなく」過ごしている時間が多いのかを知るいいきっかけでした。
④エクササイズ(運動)
体にいいとわかっていても始められないのが運動の習慣・・・。
仕事終わりのジムや習い事も、コロナによってなかなか通いにくく、かつ疲れていると「毎日」やるのがちょっとしんどい・・・そんなこともあってか、この本では朝の運動がおすすめされています。
ジョギングやヨガがおすすめされていますが、私は一番簡単な「ストレッチ」から始めました。肩こりや腰痛に効くストレッチをしています。
これを始めてから、体が楽になったのもありますが、何より朝の気分がスッキリするというのが嬉しくて続けています。あとは、朝から自分の状態を知ることができるので、「今日はあまり調子が良くないな」ということも自分でちゃんと認識して、その後にどう動くかなどを考えるようになったことは収穫でした。
⑤読書
1日の始まりに読書。一日10分間読書をし続けると、年間で18冊読めるらしいです。私がいいなと思ったのは、いい本や好きな箇所には印をつけてそこを繰り返して読むというところ。本書の中でおすすめされていました。
私は元々は本が好きなタイプだったのですが、コロナ禍のストレスが原因なのか、なぜだか本が読めなくなってしまっていました。ですので2020年はほとんど読書をしていませんでした。でもこの朝の習慣を始めてから本を読むようになって、やっぱり本からの学びは多いなあと感じます。情報はネットから手に入る、とついつい考えてしまいそうになりますが、感情を表す言葉、検索する言葉はどこかで新しく学びを得ないと知るきっかけすら掴めません。始めてみると、「本は面白い」ので楽しくなりました。
⑥ライティング(日記)
思っていることを言語化する、ということでメモでも、アプリに書き込む、でもいいそうですが、本書では「日記」がおすすめされていました。
私は、日記用にノートを買って、それに毎日書き込んでいます。
その日やりたいことや、感謝することや、自分を誇りに思うことなどポジティブなものを書き込むようにしました。
慣れてきた現在は、朝は5行くらいの短い日記にして、夜に書くようになりました。書いていると思考が整理されるため、書かないと気が済まなくなってきました。笑
おすすめの始め方
まずは10日。その後に30日続けることを目標にする
じゃあやってみよう!となったとき、頭をよぎるのは過去の続かなかったチャレンジたち・・・
それもそのはず(!?)、何事も「習慣になるまで」が大変なんだとか。30日続けば、それはその人の習慣になる、ということで、ずーーーっとやる、のではなく、まずは10日、そして20日、その次に30日!という感じで、段階的に目標設定して始めました。
できない日は6分でいい!おおらかに、柔軟に
本書には、60分の時間をとることができない日はひとつを1分ずつ、合計6分でもいいとありました。できる日はじっくり60分、忙しい日はできるだけ。それでも毎日やることが重要。と。
やってみよう!私の場合・実践編
やる気満々!初日
日記用のノートを用意して、いざスタート!前日の夜は、明日から始めるぞ!と意気込んでいました。(そういうのが続かない人の特徴って何かに書いてあったな・・・涙)
・実践してみた順番
朝の運動(ストレッチ)→サイレンス(沈黙)→アファメーション→イメージング→読書→日記
本書では著者の方は、サイレンス(瞑想がおすすめ)を最初にやると書いておられましたが、好きな順番でいいと。私の場合は、朝起きるのがやっとだったので、まずは目が覚めるようにストレッチから始めました。想像以上に頭がスッキリして、その後のルーティーンにもスムーズに移行できました。
試行錯誤!2日〜10日
ストレッチ、日記、読書は私にとってスムーズにできるものだったのですが、瞑想(サイレンス)、アファメーション、イメージングがなかなかコツが掴めず、なんとなく注意散漫になっていました。YouTubeで瞑想の動画をみたり、音楽をかけたり、色々試行錯誤の時期でした。
それでも、ストレッチがリフレッシュになり、日記が自分の感情の言語化ひいては可視化になり、心身ともにエネルギーがわいてくる感覚がありました。
コツが掴めた!?11日〜20日
10日で来た時は、日記にも「10日続いた!」と喜びのコメントを書いていました。60分の時間を取れない時でも、最初のストレッチだけは10分、時間を割くようにしています。瞑想、アファメーション、イメージングは3つで10分とか、自分にとってやりやすいやり方が定着してきた感じがしました。
習慣になった!?21日〜30日
この頃になると、アファメーションやイメージングの効果が出てきたと感じました。
この間、特にこの2つが難しく感じていました。それは私にとって、自分自身に「本当にやりたいことはなにか」と問うことや「何事もうまくいく」というポジティブな思いを持つことにあまりにも慣れていなかったからだろうと思います。そのことに気づいた時は驚きました。しかし上手にできなくても、毎日「こうなったらいいな」とか「うまくいく」と少しの時間、考えるだけでも、意識するようになることで、前進しているなと感じました。
【感想】自分を知る・自分を大切にする、朝習慣はおすすめ
人生がうまくいく、とか、人生が変わる!というのは、まだ1ヶ月なのでわかりませんが、でも自分を知って、自分を大切にするっていうのはどういう感じなのかというのが、少しずつわかってきた感じがします。
エクササイズ(ストレッチ)…自分の体調を知り、意識する
サイレンス・瞑想…「今ここ」の自分だけに目を向ける時間を作る
アファメーション…ポジティブな空気を体と脳と心に送る
イメージング…うまくいくんだ!という具体的な「絵」を頭に描く
読書…自分だけでは見ることのできない世界や知識や物語を知る
日記…自分の思いを言語化し可視化する